優れた製品・技術を持つ事業者を広く認定し区内外へPRする「足立ブランド」。認定企業であるヴェールポイントも掲載された「足立ブランド認定企業紹介冊子」が、3月末日にリニューアルされた。
(画像はプレスリリースより)
明治から親子三代に受け継がれる手仕事の魅力
お出かけの際、必ず持ち歩くものといえば、財布です。長財布からコンパクトなものまでさまざまなタイプがある。その中でも近年、幅広い世代において、がま口の魅力に注目が集まっている。
がま口の人気の秘密は、何といってもそのレトロな形と、開口部が広いことによる使いやすさ。
電子マネーが中心で、現金を多く持ち歩かない人には、手の平サイズのがま口が便利。また、マチがあるタイプのがま口であれば、スマートフォンや小物を入れてバックの代わりに使うこともできる。
がま口は、日本の伝統的な財布のようなイメージがあるが、実はヨーロッパが発祥の地。明治時代、ヨーロッパから帰国した商人が、がま口タイプの財布やハンドバックを持ち込んだことをきっかけに、日本でも製造されるようになった。
当時発行された硬貨を入れるのに便利であったことや、洋装が普及したことも相まって人気が高まったそうだ。
そんな明治の時代から現代まで、三代にわたりがま口を作り続けているのが、足立区にある革製品の工房「ヴェールポイント」。
ヴェールポイントの創業者は佐藤氏。業界では、「がま口の佐藤」と呼ばれて、その名が知れ渡っている。
同社の革製品は、その優れた技術と素材へのこだわりが国内外の有名ブランドにも認められ、現在では、年間3万個もの財布を製造する実績を誇っている。