世界17ヵ国32都市72拠点でサービスオフィス・バーチャルオフィスを展開するオーストラリアサーブコープは、世界市場における事業拡大計画を発表した。
8,000万豪ドルを増資し、同社初進出となるアメリカをはじめ、日本、オーストラリア、アジア、中東、インドに約50拠点を2009年から2010年にかけて新規開設し、2013年までに170拠点以上の展開を計画している。これまで日本では東京・大阪・名古屋において17拠点を運営してきたが、九州初進出となる福岡をはじめ、ここ数ヵ月間にすでに3拠点を新規オープンし、さらに福岡、大阪、札幌、横浜に新規拠点開設を予定している。
グローバルビジネスの中枢であるアメリカにも10拠点以上をオープン。アメリカにおける第一拠点として、シカゴ155ノースワッカードライブを2010年3月にオープンした。また今後は、ニューヨーク、アトランタなどでの展開を視野に入れている。同社は自身のアメリカ進出を、アメリカに本拠地を置く企業だけでなく、世界中の多くの企業にとって、低いコストでビジネスチャンスを拡大するきっかけとなると見ている。既に成熟したとされるアメリカ市場への進出は、オーストラリアに基盤を置くサーブコープにとって大胆な決断といえる。しかしアメリカ市場には、潜在的な可能性があると確信し、今回の進出となった。
CIO兼東南アジア地域担当ゼネラルマネージャーのマーカス・モーフォレッジ氏はこう述べている。
「今になってアメリカ市場へ進出するということは、驚きを持って受け止められるかもしれません。しかし、それよりもさらに驚くべきことは、アメリカにはサーブコープに匹敵するレベルのサービスオフィス、またバーチャルオフィスが存在していないことです。」
サーブコープは最高水準のサービスを提供し続けるため、大規模に拠点を増やすのではなく1拠点ごとにオープンしていくことで、顧客に対し堅実なビジネスの展望を示せるよう慎重に拠点拡大を進めてきた。今後も、物理的なオフィススペースにとどまらない真のグローバルネットワークを形成する同社のITおよび自社開発の完全統合型ITインフラであるコミュニケーションインフラを武器に、拠点拡大を進めていく方針だ。
昨今需要が高まってきているレンタルオフィス。低コストでハイクオリティなレンタルオフィスが増えると、オフィス管理費の費用を経営に回せるようになり会社の運営にも余裕が出てくる。こういったレンタルオフィスの発展が今後の経済のキーポイントとなってくるかもしれない。
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